先日、平成19年5月3日(木)憲法記念日に大阪府立体育館B1にて
SAW(サブミッション・アーツ・レスリング)連盟主催の全日本関節道体重別選手権
in大阪が行われました。
体重別大会も今回で12回目を迎え、安定した参加人数もあり
毎年50〜70名近くの選手が参加しております。
今年は毎年出場している他団体、チームの選手が各階級に2、3人と
少なかった代わりに新しい団体、選手が多く参加していたようです。
注目すべき点は2006年10月の無差別級優勝者小西良徳選手(SAW本部)が
体重別8連覇を飾り、また重量級では1998年、2004年の無差別級優勝の
矢内純一選手4連覇を飾りました。二人とも圧倒的強さを見せ全試合を一本勝ちしました。
さらに無差別を三度制覇した高江州朝也選手が内臓疾患の持病から見事立ち直り
-80kg級優勝は大変素晴らしいことです。彼も全試合一本勝ちで年齢を感じさせません。
まだまだ高江州は現役で活躍しています。
また、SAWの選手が全階級を収めたのも久しぶりのような気がします。
他団体の活躍も目立ち、決勝には数名が勝ちあがり面白い展開の試合が見られました。
何と言っても21年間の関節道一筋のSAWが大会でサブミッションによる一本勝ちが
多かったことには大変満足をするとともに関節技が全国に広まったことに私、麻生は
喜びを隠せません。
SAWだけではなく、多くの他団体が「関節技」に興味を抱いていることが本当に喜びであります。
本年10月21日には大森ゴールドジムにてリングマッチ、全日本SAW選手権大会の開催が
決定しています。
大阪体重別の大会では、毎年他団体から素晴らしい選手が輩出されプロなどで活躍しています。誰が勝ち上がってきてもおかしくないハイレベルな選手が多く出場しています。
SAWにおいても様々な課題があり、一つ一つ良い方向に解決していくつもりです。
重量級、特に+90KGにおいては人数が少ない事もあり、来年度からは同時に無差別級を設け、
他の階級からもエントリーできるようにする予定です。つまり二階級制覇もできるということです。
「小よく大を制す」が見られるかもしれません。
最後になりますが、私の閉会式の言葉でこう言いました。
私の友でエジプトのオリンピック銀メダリストが私に言いました。
「技はヨーロッパで学び、力はロシアで学び、精神は日本で学ぶ」と。
がしかし一年後には彼は言いました。「日本で学ぶのは精神ではなく
小言だ」と言ったことを覚えています。
だからこそ選手の皆様、今は技はロシア、ブラジルと変わってきていますが
昔彼らに教えたのは日本人ではないか。もちろん彼らの国にも素晴らしい技があると思います。
もう一度関節道(サブミッション)は日本から技、心を外に向かって広めようではありませんか。
日本にこんなに多くのサブミッション、選手がいるではありませんか?私も努力して技を研究しました。皆さんも技を磨き、心身を鍛錬し磨きましょう。 平成19年5月5日 麻生秀孝
大会結果
-60kg
優勝 山口隆(SAW関西)
準優勝 生島正勝(竹中道場)
三位 川口智弘(村上看板)
敢闘賞 坂本悟(石倉道場)
決勝: 山口 ○アンクルホールド● 生島
準決勝: 山口 ○フロントスリーパー● 坂本
川口 ●スリーパーホールド○ 生島
三位決定戦: 坂本 ○腕がらみ● 川口
-70kg
優勝 小西良徳(SAW総本部)
準優勝 北川幸一(松阪レスリング)
三位 尾藤広光(東山レスリング)
敢闘賞 村上貴将(村上看板)
決勝: 小西 ○腕十字● 北川
準決勝: 小西 ○ヒールホールド● 尾藤
北川 ○3-0● 村上
三位決定戦: 尾藤 ○5-1● 村上
-80kg
優勝 高江州朝也(SAW関西)
準優勝 中倉憲一(SAW総本部)
三位 吉岡直樹(日本ウェルネス)
敢闘賞 井上雄策(日本ウェルネス)
決勝: 高江州 ○スリーパーホールド● 中倉
準決勝: 高江州 ○スリーパーホールド● 吉岡
中倉 ○9-1● 井上
三位決定戦: 吉岡 ○腕がらみ● 井上
-90kg
優勝 矢内純一(SAW総本部)
準優勝 安田公輔(大阪プロレス教室)
三位 清水雄仁(フリー)
敢闘賞 小山貴(FUJITA)
決勝: 矢内 ○ヒールホールド● 安田
準決勝: 矢内 ○ヒールホールド● 小山
安田 ○3-0● 清水
三位決定戦: 小山 ●棄権○ 清水
+90kg
優勝 遠藤隆(SAW福島)
準優勝 中野文武(SAW関西)
三位 長野弘孝(SAW愛知)
リーグ戦
遠藤 ○1-0● 中野
中野 ○3-1● 長野
遠藤 ○3-0● 長野
-70kg級優勝小西
-80kg級優勝高江州
-90kg級優勝矢内
+90kg級優勝遠藤